オートガイダー「M-gen」が不調です。
こんな表示が出て次のメニューに進めません。
” ERROR Camera init, failed "
カメラが認識できないとか初期化できないという意味でしょうか?
なんとなく、本体とカメラをつなぐケーブルあたりがあやしい
気がしたので交換してみましたがなおりません。
実はこの症状、かなり前から発生していてやはりケーブルを
疑って交換したりしてました。
一時的になおったりしてたので、「やはりケーブルか。」と
思っていましたがその後も断続的に発生。
そしてついに全く動作しない状況に。
どうにもならないので購入したKYOEI東京店にSOS。
時間をかけて調べていただいた結果「コントローラーの故障が
疑われる。」との事。
では修理、とまたしても問題発生。
LACERTA社がコロナによるロックダウンで工場の操業が止まって
いて納期のめどが立たないらしい。
まあ、PHD2を使えばいいんだけどガイドだけにPCを1台
取られるのはめんどいな~、と思っていたらKYOEIさんが
神対応。
新品でなくてもいいなら、修理扱いで店のデモ機と交換して
くれるそうな。
申し訳ないと思いながらもせっかくなので御好意に甘えさせて
いただきました。
という訳で、再びM-genが赤道儀にセットされました。
まずはメデタシ。
ちょっと前の話題ですが、処理に時間がかかる「StarNet++」
を高速に処理するワザが紹介されていました。
個人的にはStarNetはあまり使わなかったので試すこともなく
今に至っていましたが、せっかく高価な(笑)グラボを積んで
いるのでやってみました。
紹介されているのはこちらのサイト。
ざっくり言うとCUDAという技術を使ってGPUに処理させる
というもの by NVIDIA製の対応グラボ。
現在はStride128でD810Aの画像を処理すると気が遠くなるほど
時間がかかります。
PC素人なので詳細は解りませんが、↑ のサイトの説明のとおりに
セットアップしてみると、、、。
StarNetを動作させてみると10秒ほど変化無し。
「なんだ、動かないじゃん。」と思った瞬間驚きの速度で処理進行。
わずか20秒ちょいで完了。 速い!
CPUとGPUで並列処理みたいな感じだったけど、CPU使用率は
60%から7%に低下。
が、よく見るとGPUも7%になっている。
恐るべしGPU。
(ちなみにGPUとはGraphicProcessingUnitの略で画像専用の
プロセッサーで、3Dゲーム等高速描画のための部品です。)
StarNetはPixinsightからの起動ですが、ネットの情報によると
単体からの起動でもちゃんと高速動作するようです。
対応グラボ持ってる方は試す価値ありだと思います。
レンズの結露防止ヒーターの電源にUSB出力の
モバイルバッテリーを使っています。
一応ヒーターがメインだけど、↑ の写真の一番大きいタイプは
19V出力があるので、PCのバッテリーがキビシイ時にも使用可。
他にも電熱ベストに使ったり。
最近は一番小さいヤツはM-genにも使用。
先日の撮影時は強烈に寒かった。
まあ、ほんとに寒い地域の方にとっては鼻で笑う程度の気温
でしたが当地では記録的に寒い、、、。
で、ふとカメラを見たら、レンズが凍ってる!
なんじゃこりゃ、ヒーターまで凍ってるぞ。
どうやら寒さでバッテリーの電圧が落ちてしまっているみたい。
省電力がウリのM-genも落ちている。
実はこのトラブルは既に予想していて、一応断熱材でくるんでは
いたのだけれどダメでした。
小さいから冷えるのが速いのかな?
バッテリーにもヒーター巻かないとだめかな~。
と、ふと思い立つ。
こんな感じにバッテリーごと巻きつければ大丈夫かな。
広角レンズには無理っぽいけど。
ちなみにカメラのバッテリーはこの時点では問題なし。
望遠鏡駆動用の鉛バッテリーは電圧が落ちてるものの、
ギリギリセーフ。
180mmフルサイズで撮ったバラ星雲近辺。
6分露光。
スタック無しの1枚画像です。
Pixinsightでサラッとストレッチしただけで、過度な
強調もマスク処理もしてません。
ただ明るくしただけです。
これを拡大してみると、
さらに拡大。
もっと拡大。
もっともっと拡大。
もう一押し拡大。
ここまで拡大してみてようやく解る。
若干上下(赤経方向)に流れているか? という程度。
実はM-gen(オートガイダー)が不調で急遽ノータッチで
撮影したモノ。
12コマ撮って、うち8コマがこのレベル。
1コマ完全失敗、3コマは星径の倍くらい流れてる感じ。
最初に測定したPモーションよりもずっと優秀な気がする。
測定にミスがあったのか、いじってるうちにアタリがでて
きたのかは不明だが6分露光でこの像なら文句無いです。
計算してみると1ピクセルあたり5.6”。
見た感じ1~2ピクセル分流れているように見える。
ガイド成功率66.6%っていうところだけど、露光時間が
もう少し短くなればさらに成功率が上がるかな?
ちなみに高級赤道儀が謳うPモーションはとんでもなく
小さいのでこの倍率の画像だと1ピクセルもズレない
ということになる。
オソロシや~。
以前ざっくりと検証した「カメラのISO設定を低くしても
暗い部分の模写は(たぶん)変わらない。」との結果をもとに
ISO400設定で撮ってみた。
D810A シグマArt50mmF1.4→2.8
180秒×8コマ スカイメモRSでガイド
ステライメージ7 Pixinsight PS
以外にというか想像以上に写ってる。
さほど暗い場所ではないのでバーナードループはもとより
エンゼルフィッシュはなかなか写らなかったのだが、
目玉まではっきり写っている。
というかISO1600で撮っていた時よりもずっと写ってる。
これはかなり驚き!
そして気が付いた利点。
※ 光害の影響を受けにくい。
※ 星の色がよく出る。
※ 人工衛星が写らない(実際はたくさん写ってるが目立たない)
※ ノイズが少ない。(だからより強調できるのかもしれない)
※ M42とか明るい部分がサチりにくい
※ ヒストグラムの山がまだ半分くらいなのでもう少し押せる。
※ なぜか画像処理がやりやすい。
欠点
※ 現時点では特になし。
これが正解というわけではないだろうけど、しばらく
ハマりそうだわ~。
Twitterで「ISO200が最大DRで更に高画質」との情報を
教えていただきましたので、次はISO200で撮ってみようと
思います。
最近あまり使わなくなった旧式APS機も試してみたいぞ。
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