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2018年4月11日 (水)

ひょっとして大発明? スーパーオートガイダー 2

さて、続き。

オートガイドの失敗原因としては
「シンチレーションによる星像のゆらぎを拾ってしまい、誤補正信号を出してしまう。」
「そのゆらぎの影響を受けないように感知域を大きく設定するとズレを感知できず、
そもそもオートガイドの恩恵を受けられない。」
といったところか。

な~んだ。
それじゃ星が瞬かない、シーイングのいい日に撮影すればいいんじゃない。
まさにその通りで、実際、シーイングがいい日はオートガイドもビシッと決まる。
1000mmオーバーだとどっちみちシーイングが悪いとボケボケになっちゃうしね。
でもシーイングが悪くても500mmくらいだとさほど影響無いし、頑張って撮影だ!
っていうときはどうする?

で、登場! 
星像のゆらぎをキャンセルしたスーパーオートガイダーのM-gen(改)。

なんのことは無い。実は赤外光を使ってガイドするだけのこと。
赤外光の効果は絶大で、このブログの月の写真はすべて赤外光によるもの。
もはや月撮影においてIRpassフィルター無しは考えられないほど。

実はこのアイディアはだいぶ前に思いついてたんだけど、PHD2に使っていた
カメラが古いカラーカメラで、赤外域の感度が微妙(というか感度自体低め)で
赤フィルター付けると星が見えない、、、。
M-genはどうかな?
という訳でやってみた。

協栄産業のM-genはKowaの75mmレンズが付いている。
このレンズのフィルター径は34mm。
おっと、手持ちのIR850フィルターは31.7mm。そのままでは付かない。
しかもIR850はかなり特殊で、受注生産か、自分で削って作るかしかない。
なのでIRではなく普通のRフィルターを使ってみる。
月の撮影でもIR、Rをとっかえひっかえ使っているのでさほど変わらないでしょう。
フィルターの規格を見ると34mmというのは無く、一番近いのは37mm。
ところが値段が高い。
調べてみると43mmがお手頃。
なので、ステップアップリングを介して取付。ついでにフードも新調。
純正というか、付属のフードはふにゃふにゃの頼りないモノなんで。

Dscn0271

Dscn0273

赤フィルターはマルミのR2というモノ。
おそらくR600~程度のモノと思われます。
ちなみにHαが650程度なので、これは赤外ではなくて「赤」ですね。

組み立てると、、、

Dscn0274

こんな感じ。

いよいよテスト。
空はジェット気流が吹き荒れ、木星さえ瞬いて見える極悪シーイング。
絶好のテスト日和(笑)
せっかくなのでシュミカセC8を使う。(レデューサー付で1380mm相当に
フォーサーズのカメラ使用。×2で2760mm相当?)
ちなみにちょっと前に350mmすらまともにガイドできなかった事もあり。
まずフィルター無しでM-genをセットすると、案の定もの凄いゆれ。
M-genの小さなモニターの中で星像がフワフワと揺れているのが解かる。
で、フィルター装着。
思わず「おっ!」と声が出る。

ガイド開始。

Img_3865

なんか、ガイドグラフが妙に安定してるんですけど。
これくらいシーイングが悪いと、tol値(PHD2で言うMinimamMotion (MnMo)たぶん)
を0.8とかにしないとハンチング状態になるのだが、0.3でもOKみたい。
ずっと荒れる事も無くテスト終了。

結果がコレ。

M633

「M63」
カメラはASI1600MCPro。
シーイングが悪いので星像がかなりボテっとしてるけど、結構写ってる!
今までの例としてこのC8での撮影だと1分露光で80%くらいの成功率。
2分だと60%くらい、3分だと50%いくかいかないかくらい。
今回は3分露光で15枚、なんとすべて成功。

これってスゴイんじゃない?

M-genはしょぼいというか、上の写真みたいな簡易グラフしか出ないので
PHD2で試せば詳細な記録がとれるんだろうけど、今回のテストで完璧な
結果が出てしまったのでもはややる気無し(笑)

もしかして既存のアイディアでしたらスイマセン。




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機材」カテゴリの記事

コメント

おおー。素晴らしい!
コレですよ、アマチュア天文家の醍醐味は♪
既存の概念にとらわれることなく、「行けるかも」と思ったことは、即実験。

シーイングが悪いときに像が甘いのは、撮影対象が暴れているだけでなく、ガイド星の暴れでオードガイダーが誤作動している、という仮説ですね!
これは、思いつきませんでした!

初めまして
何時も月の拡大撮影には赤フィルターを使っているのに気が付かないなんて・・・
目から鱗の記事に感謝です。
今晩出撃しますので、早速PHD2で比較してみます。
ありがとうございました。

はじめまして。さっそくRフィルターを注文しました。お安いですし。QHYCCDのオートガイダーを使っているので、効果を検証して見ます。情報をありがとうございました。

ご近所ですね。いつか観測でご一緒することもあるかと。。

あぷらなーとさん>
最初290MM+IR850フィルターでやってみようかと思ったのですが、M-genもかなり感度が高くて満足な結果が得られました。
そもそも夏にちゃんと撮れたセッティングで、冬になったらなんでダメなの??からの考察でした。

voyager_cameraさん>
こんにちは。御訪問ありがとうございます。
ブログ拝見しました。すばらしい写真の数々に驚いています。
早速ブックマーク登録しました。ちょくちょく覗かせていただきますので
よろしくお願いします<(_ _)>

snct-astriさん>
こんにちは。
高専の学生さんでしたか! わりと近く(名取とか岩沼あたり)に
よく撮影に行きます。
はやま湖もたまに行きますのでお会いできるといいですね。

はじめまして。

大変面白いアイディアですね!早速Rフィルターを注文しました。ガイド用カメラのASI224MCに取り付けてみようと思います。ZWOのIR850フィルターも持っているのですが、ちょっと映るか不安でしたので^^;

当たり前と思っている点に疑問を感じ、アイディアを出せるのは素晴らしいと思います!

やまぎりさん>
御訪問ありがとうございます。
成功率が格段にアップしました。かなり有効だと思います。
結果出ましたらぜひ教えて下さい。

昨晩、早速試してきました!

私はC8NにASI1600MM、ガイドはオフアキでASI224MCの構成です。
結果的にはガイドエラーとなった画像はゼロでした。これが赤フィルターの効果かは断定できないのですが、PHDでガイド星の動きを見ていると、星自体のウネウネした様子が無く、重心判定がしやすくなっているのではと思いました。
気にしていたガイド用の星の数も赤フィルター無し時と変わりなく、オフアキでも問題ありませんでした。もちろん継続運用決定です!
私の星仲間にも伝えましたので、赤フィルター付きが増殖中です^_^;

やまぎりさん>
おおっ! やはり効果有りですか!
ゆらぎがかなり低減しますのでオートガイダーの本来の性能が引き出せるようですね。

はじめまして。
やまぎりさんから紹介されて、私もチャレンジ中です。
とりあえずSC58、60、62の三種類で試してみようと思います。手軽でとても良いアイデアですね!
ガイドの安定は現在課題になっているのでとても期待してます。

たじさん>
御訪問ありがとうございます。
たじさんのブログも拝見させていただきました。
これからもよろしくお願いします。

初めまして。
ブログ拝見させて頂きました。
同じM-GENなので非常にありがたい内容で、
勝手ながら、さっそくアイデアを取り入れさせて頂きました。
非常に安定したガイドをしてくれています。
有難うございました。

どんぶらこさん>
コメントありがとうございます<(_ _)>
効果ありとの事でお役にたてて嬉しいです。

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