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2018年7月13日 (金)

ビクセン HAL三脚の巻 その2

HAL三脚の「ツノ」補修について書きましたが、そもそも「なんでこうなったの?」な話。
いろいろと思い当たる事が出てきたので整理してみます。

まず私個人の能力について。
一般人です(笑) 
以前は某自動車メーカーに勤めてました。
その後レース用の2輪車を整備するカスタムショップ、いわゆるチューニング屋で
エンジンをいじってました。
レーシングマシンなので走ったらそのたびにオーバーホールつまり全分解。
その時の社長の口癖。
「自分が締めたネジ以外は信用するな!」
「100回バラして100回組み上げてもネジを傷めてはいけない」
と、異常にネジ(本当はボルト?)にこだわる人でした。
おかげで今でもネジの緩みは許せない性格で、車も自転車もしょっちゅう点検
してます。自転車なんかアルミだったりカーボンだったりするので当然トルクレンチで。
もちろん望遠鏡もです。
このHAL三脚は約40本のネジ、ボルトが使われていますが緩んでませんか?
自分のは緩んでいません。なぜなら週に一度くらいは点検しているからです。
どういうわけか油断してると緩むんですよね~。
特に三脚の開き止めあたりとか。
そこまで念入りに確認しても、問題の「ツノ」はわずかに緩んでいる。
緩んでいるのを確認して、締め直して使うスタイルなので、前回使ったときに
緩むんだと思います。
今回このブログを書いて、いろいろと御意見をいただいたのですが、
まず「緩む人」と「緩まない人」がいる事。
赤道儀をがっちりと締め付けて固定しても左右の調整が「軽く動かせる人」と
「重くて動かせない人」がいるという事。
この差ってなんだろう???
ちなみに自分も「重くて動かせない人」です。
初めて触った時、こういう回転部分にはベアリングとか入ってて、スムーズに
動くんだろうな、という認識でしたがよくみりゃただ三脚の上に載ってるだけ。
「ああ、少し緩めるのね」とは気付きましたがとにかく重い。
力入れて調整ネジを回すと、ギュルギュルと金属が擦れる音が聞こえる。
そりゃツノに過大な力かかるよな~。


で、この話はちょっと置いといて。
揺れる。風とかピント調整で触った時とか。
とにかく揺れる。
シュミカセで倍率が高いからかとも思ったけど、とにかく異常に揺れる。

調べてみた。

左右調整ネジが動かせる程度に赤道儀固定ボルトをわずかに緩めてゆすってみる。
ん? ちょっと動いてないか?
手にカタカタと微細な振動を感じる。

たまたまiPhoneで動画を撮っていた。
ブログ用に撮ったものではなく、自分の備忘録的なものなので非常に短いです。
なにをやっているのか、見逃さないように先に説明しておきます。
「固定ボルトを極軸セッティングの時くらいにわずかに緩めた状態でゆすってみる」
「映像ではよく解からないけどカタカタと動いている」
「ボルトをガッチリと締める」
「三脚と赤道儀がくっついているのか? 紙を入れて確認してみる」
「前の方は密着しているようだが後方(映像手前のほう)は浮いている」
見やすいように赤道儀ではなくハーフピラーを載せています。

では、どうぞ。





どうやら三脚天面の水平が出ていないようだ。
分解して定盤(水平な板、エンジンのシリンダーヘッドの平面を見たりするのに
使います)に乗せてみるとたしかにおかしい。
耐水ペーパーで削ってみると、、、


Img_3296

削れたところが出っ張っていたところ。
でこぼこなのは悪いことではなくて、均一なものならば接触性が良くなって
歓迎すべきことなのだが、これはちょっといただけない。
一番削れている周辺の一部が大きく出っ張っていたという事。
なのでほかの部分が接触せず、隙間になっていたようです。
ひょっとしたら「やじろべえ状態」になってゆらゆら揺れていたのかも。
そしてこの状態こそ回転が重い原因ではないのか?

回転が重いから力入れて調整ネジを回す。
ツノに過大な力がかかる。
わずかに土台にめり込む
わずかに緩む
ネジ山破損
という流れではないのか?


Cimg05752
たしかに若干痕がついてるぞ。

水平が出て、おかしな振動がなくなったので気にしていなかったが、
今回ツノを直して水平微動を動かしてみたら、たしかにスムーズになった
ような気がする(笑)
ロッド的なものなのか、たまたまなのか解からないけど、今回素人が検証
出来た事実です。


あ~、一応書いときますが、決してビクセンをDisってる訳はでは無く、クレーム
を言ってる訳でもなく、自分的には「メーカーの目の届かないところはフォロー
して性能を発揮してもらう」という立場です。
昔からビクセン好きで今も大好き。これからもビクセン製品を買いたい!
と思っています。
ただ、こういう考えは最近天文ファンになったビギナーには酷だろうし、それゆえ
悪い評判が立ってほしくないのであえてブログ記事にしました。
検品というかツメをきちんとしてくれればすごくいい製品だと思います。

繰り返しになりますが、過去の仕事の話。
レーシングマシン(正式にはコンペディションマシン、競技車っていう事ね)は
仮組で届きます。
全て分解してバリ削って、組み立ててセッティングして、ようやく走れます。
そんなことをやってた人間だからこそここまでやっても「普通」と感じてしまい
ますが、一般人からみたら「ビョーキ」ですね。
「変態」の域にはまだまだですが(笑)


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コメント

大変な経歴の持ち主さんだったのですね。(汗)
そう、言われてみれば、使い込んだ後ではなく、水平出しの補正作業なんですね。
参りました!。
AP赤道儀の専用三脚ですが、同じように、赤道儀が乗る面が凸凹で、補正作業中です。
どう見ても、平じゃないのですよ。(笑)
色々、メカニカルな事、教えてください。

某SNSのスレッドからお邪魔しました。

天体望遠鏡も、完成品のおもちゃではないんですよね。

確かにあのスレッドでの問題は「大枚叩いた機材で初期不良が出てしまった」という
不幸な事例ですけど・・・

機材があって取説読めば何でもできると思っている雰囲気がどうも・・・
なので私はあの中で発言者に対して「ひどいね」を押しました。

多少の不具合は、自分で乗り越えねばと思うんですけどねぇ・・・
何が何でもPL法じゃないでしょうに・・・

オヤジさん>
APも微妙ですか(T_T) 多少凹凸があってもカタカタしなければ問題ないかとは思いますが、自分のように全体の半分しか密着してないような状態だと問題「大」ですね~。
ちなみに電気系は大の苦手なので、その手のトラブルは起きて欲しくないです。

Ar!さん>
コメントありがとうございます。
たしかに望遠鏡って不思議な製品ですよね。
自分としてはカメラとか楽器とかと同じようなものなのかな? と思っています。どんなに性能がよくても扱う人の技量分しか結果が出ない。
まずは基礎練習から、みたいな。

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