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茨城訪問のもう一つの目的、というかこちらがメイン。
「メガスターが見たい!」
ご存知のかたも多いと思いますが、メガスターとは
大平技研のプラネタリウム。
日立市の「日立シビックセンター」に常設されている
ということで是非とも見たかった。
(多分ここがうちから一番近い)
ちなみに自分の車のナビは10年以上前のもので、
安物なので地図更新も無し。
案の定、新しい道がたくさんできていてさっぱり
解らん。
しかもお祭りかなにかで通行止めがありどっちへ
行けばいいのやら。
駅の近くらしいのでとりあえず駅方面へ。
「このあたりかな?」
と、上を見るとすぐに見つかった。
いかにも(笑)な建物。
しかも下から見ると、、、
すごいデザインだな。
さらに凝っているのは、チケット売り場が地下という事。
そこからエレベーターで9階に向かう。
このエレベーターがロケットの発射を演出していて
なかなか面白い。一緒に乗った小学生たちも大喜びだった。
投影ドームも斬新。
普通、水平というか180度の空が映し出されると
思うのだが、ここはかなり上のほうまで座席があって
見下ろすというか正面を見るような感じ。
北の空、北極星より下は写りません。
ほぼ南オンリー。
この日立市の地形を模しているのだとか。
そして眼下というか下のほうにある機械が、
「メガスター」!
いよいよ投影がはじまる。
演出上、だいたい夜の7時ころ、夜景というか町明かり
も同時に映して星座の位置や大きさの説明がある。
だいたいどこのプラネタリウムもそんな感じだろう。
南の空にあるのはやや西に傾いたオリオン座。
ほぼ真正面に冬の天の川があるのだが、思わず「ん!」
と唸る。(注 実際には声は出ていない)
この天の川が実にリアルというかすごく自然だ。
いわゆる弱い光害と同時な投影なのに薄っすら見える
微星が「ゾクッ」っとするほどリアル。
さらに真っ暗になるとそれはそれは美しい。
「冬の天の川でこのクオリティかよ。夏も見にこなきゃ」
という思いを察してなのか地形の欠点を補う為なのか
後半は回転したり南半球にいったり、グルグル回す。
大マゼランとかも見事だ。
回りすぎて少々酔った(笑)
いや~見に来てよかった!
星好きだったら解説無しでずっと眺めてるだけでも
楽しいかも。
実は地元には五藤光学のプラネタリウム(多分最新式)
があって年間パスまで買ってしょっちゅう見に行って
たけど、天文台の方には申し訳ないが性能なのか
オペレーションなのか、あまりにも見応えがなくて
3年くらいで行かなくなってしまっていた。
(実は旧型のころから30年以上月いちで通っている)
このプラネタリウムは決して「凄い!」と評するもの
ではないですが、恐ろしいまでに「普通」。
本当に真っ暗なところで見る星、そのもの。
是非また来たい。
屋上は人工芝が敷かれていて、子供たちが転げまわってます。
ず~~と前から、そう10年にもなるかな~。
常磐道の高萩あたりから見える2基の巨大なパラボラ
アンテナ風な構造物。
いつもただ通り過ぎるだけだったのですが、たまたま
ちょっと時間ができたので高速を降りて行ってみました。
デカい!
その大きさから「電波望遠鏡」なのだろうとは想像して
いて、まあ間違ってはいなかったのですが、そもそもは
通信用のアンテナだったらしい。
なんでも元はKDDIの施設で、その昔J.F.ケネディ大統領の
暗殺事件なんかを中継したそうな。
驚くなかれ、50年以上も前のことだ。
時代の流れで不要になったのか、国立天文台が譲り受け
電波望遠鏡に改造されて有効利用されているらしい。
それもわりと最近の話で、ここ10年くらいの事だそうだ。
現在は茨城大学理学部が運用とのこと。
敷地はかなり広い公園(?)になっていて、当日は
桜祭り初日だったようだけど、まだ開花しておらず
自分を含めても3~4人くらいしか居なくて写真撮る
には絶好の好条件でした。
ちなみに全部で2基あります。
1基が高萩市、もう1基は日立市とまたがって設置
されているそうです。
近づいてみるとスペック表あり。
反射鏡の直径は32m(鏡っていう扱いなんだ)
しかも「カセグレン式」かい。
風速33mでも運用できるという優れもの。
行って見てみないと解らないもんだな~
普通、反射望遠鏡のミラーはアルミメッキです。
では「金」メッキだとなにがちがうんだろ?
メーカーの説明によると、、、
「Edmond Optics」のページへリンク
グラフを見ると解るように赤外域の反射率が桁違いに高い。
ではカメラはどうだ?
こちらはZWO社のモノクロカメラの感度分布図。
ギリギリ1000nmあたりまで使えそう。
一見、かなり感度が低そうだけど、金メッキによる
反射率の向上と実際の光量(たとえば月は直接日光が
当たっているのでかなり多い)で通常光とあまり
変わらない。
これにIRパスフィルターを組み合わせる。
図中の「ITF-100RM」が良さそうだ。
これでおおよそ1000nm~の赤外撮影が可能になった。
もはやほとんど大気の影響を受けず、揺らぎません。
で、せっかくなのでLRGBでカラー化してみたい。
カラー画像は独特だ。
まあ、想像通りまっ黄黄です。
でも各色の反射率はわかっているので補正は割と簡単。
と言う訳で、最近の自分の月の写真は良く写ってるでしょ?
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