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「煩悩」
それは人の心をかき乱す欲望である。
その中でも大きいのは金や物に対する欲。
当然自分も煩悩のカタマリであるのは間違いないが、
長年の修行の成果もあり、その大部分を封じ込める
事に成功しているし、それが大人というものだ。
という話は置いといて、、、
CANP 2日目。
研究発表の裏にはどうしても「魅惑的な機材」がある。
観測所、巨大望遠鏡あたりは「いいな~」ぐらいで
すむのだが、カメラレンズ、小型望遠鏡、先進の小型赤道儀
あたりの話になるとなまじ手が届く存在だけに
「必要だ」「欲しいと思っていた」という感情がじわじわ。
手元にスマホがあったりするので「いくらだっけ?」
という疑問も即解決だ。
まあ、そんなこんなで2日目も終了。
帰りの新幹線まで時間があったので秋葉原に行ってみる事に。
このCANPで知り合った(ネット上では既にやりとり有り)
M川さんとご一緒。
このM川さん、実はかなり危険な方。
電車でカメラなんかの話で盛り上がり、煩悩の殻にヒビが
入ったところで「キタムラに寄りましょう!」との誘惑。
そこは中古カメラショップ。
小さい店舗ながらカメラ、レンズがぎっしり。
しかも店員さんが5~6人もいるし。
こんな規模の店は仙台にはありません。
「このカメラ買って、改造しても〇〇円で収まるな。」とか
「一般撮影用にこのレンズがいいな。」とか瞬時に頭の中が
計算モードに。
が、ここは奇跡的にこらえる(笑)
この段階で、煩悩のカラはヒビだらけどころか一部穴が
空いた状態。
その足でスターベースへ。
そして件のM川さん、わざわざ店長さんを紹介して頂く。
タカハシONLYの店かと思いきや、各社の製品がずらり。
この「ずらり」がくせ者。
「小型望遠鏡はどれがいいかな?」という悩みは以前
このブログで紹介。
Borgは最近売ってないからあきらめがつくとして、
FL55SSもFS60CBも新顔のRedCatも目の前にある。
ついに
「この赤道儀は案外小さいな。スカイメモよりこっちの
ほうが携帯性がいいかも」とか
「EM200って重いイメージだったけどそうでもないな」
「AXJも実際にみるとスリムだな」
「CCA250、デカいけどギリギリ運べそうだな」
あげく
「買えないほど高い訳でもないな」とか
「人生あっという間だ」とか
だんだんと変な思考になってくる。
もはや煩悩全開で金銭感覚もマヒしてるし。
「そろそろ帰る時間だ。」
我に返った。危なかった(笑)
「またどこかのイベントで会いましょう!」と
東京駅でM川さんとお別れ。
まだちょっと時間があったのでてんぷら食いながらビール
飲んでたらかえって腹が減ったのでカレーうどん食って〆。
新幹線に乗って、一瞬寝たかな?と思ったらもう仙台着。
長いようで短かった。短かったようで濃かったCANPの旅、
これにて終了。
絡んでくれた皆様、ありがとうございました<(_ _)>
「CANP」
CCD Astronomy Network Partyの略だそうです。
ざっくり言うとデジタルな手法で天体写真を撮る人達の研究会。
自分は去年存在を知ったばかりですが、なんと20年以上前から
続いているそうで、驚きです。
会場を見渡せば、約100名の参加者の大部分が天文誌などで
お見掛けする有名人ばかりでビビりまくり、、、。
SNS上でしか存じ上げない方々とも実際にお会いできて
よかったです。
講演の内容は一見目新しいものではなく基本の基本なのですが
誌面やネット上では解らない「最後の一手」的な話が聞けて
大変参考になります。
さらに技術的な話ばかりではなく、いかに美しく撮るか、
とか、いかに楽に撮るか(笑)とか、多岐に渡った内容で
うっかりトイレにも立てません。
懇親会では天文誌の編集人のフォトコン(フォトギャラリー)
の裏話の講演があったり。
これは「これが入選の秘訣」というよりも「これはダメよ」的
な内容。
「こうやって絞り込んでいきます」という具体的な話に
一同「へ~~!」
自分的にはメジャー天体の扱いと応募サイズの話は目から鱗
でしたね~。
二次会では同宿、近くの宿、近くに住んでいるメンバーで
飲みながらさらに濃い話。
名刺交換ならぬ「友達申請」は現代風ですな~。
天文やってなきゃ出合いそうもないメンバーでの飲み会は
楽しいです。
※ この会の特性上、あまり具体的な事は書けないので
あっさりした表現になっています。
※ 職業とか名前とか公表していない方もいらっしゃる
ので、あっさりした表現になっています。
※ 所有機材等が極秘の方もいらっしゃいますので(笑)
あっさりした表現になっています。
次回、秋葉原編に続く
しつこくオフセットの話。
せっかくなのでASI183MMも試してみた。
ASCOMによるとゲイン0だとオフセットは10。
ユニティゲインの111だとオフセットは10。えっ?
最大の270だとオフセットは10。ええって???
よくわからないが、とりあえずゲイン350、
オフセット10で撮ってみた。
う~ん、まったく解らないが10でぜんぜん問題ないみたい。
ほかのカメラはすべてゲインを上げると適正オフセットも
上がってくるんだけど、この183だけ10のまま???
一つ気が付いたのは、このカメラ、ノイズが非常に少ない。
数枚もスタックすると本当にスベスベになる。
そういうのも関係あるのかな?
訳解らなくなったので検証はこれにて終了。
とりあえずハイゲインのオフセット値は把握できたので
実践投入です。
あっ、次の新月期はもう梅雨かな?
大変な間違いを犯すところだった。
ざっくり言ってしまうと前回の記事の内容は無し。
しれっと削除して書きなおそうかとも思いましたが、
アクセス解析を見ると、結構な人数の閲覧者が
いらっしゃったようなので。
なにがどうかというと、
ヒストグラムの裾野の限界はどこなのか?
どんどん拡大してたどって見ると、、、
こちらは1枚モノのヒストグラム。
全体が荒れているうえに最暗部になにやら小山がある。
さらに拡大。
これは何だろう? ノイズ?
切っちゃったほうがいいの? 残したほうがいいの?
オフセット値をいじりながら試写してみるが、なぜか
山の感じが変わらない。
ひょっとしてこの辺全部ノイズか?
と言う訳で5枚スタックしてみた。
なんだか自然な感じになってきたぞ。
さらに10枚スタック
暗い部分がだいぶすっきりしてきた。
さらに20枚スタック
おおっ!
せっかくなのでさらに50枚スタック
ノイズがほぼなくなった。
この状態で判断しないとダメなんじゃないのかな。
縮小してみると1枚ものとは似ても似つかぬスラっと
した山。
こうしてみるとオフセット値が大きすぎる(山が右へ
ズレすぎ)。
おおまかにゲイン450だとオフセットは90前後だと
思われます。
検証が長時間になってしまった為、カメラが過熱。
別なノイズが出てくるとイヤなので本日はこれにて
終了となりました。
CMOSカメラの「オフセット」
正直、いまでも完全に理解していません。
メーカーの推奨値をそのままセットしていたり
ASCOMドライバーまかせだったり。
最近、ASI290MMを使って小さな惑星状星雲なんかを
撮ってみて、もう少しゲインをあげてもいいような
気がするのだけど、ASCOMでは300以上には
上げられません。
なんでもこのカメラはゲイン~300まではアナログ、
それ以上はデジタル的に増感しているそうな。
言ってしまえば「300超えると画質が悪くなるよ」
という事。
しかし、Dレンジに余裕があったり、とりあえず
写ってほしい! 的な場合、少々荒れてもいいかな
という場面も。
実際、自分でも惑星なんかだと350くらいまで
上げることもあるし、500とか600とかで
使っている方もいらっしゃいます。
で、困るのが適正なオフセット値。
ASCOMドライバーによれば最高ゲイン300での
オフセット値は75だそうです。
ざっくり言うと、ヒストグラムの左側がカットされない
ように設定すればいいらしい。
いまいちピンとこないので、試写してみる。
ゲイン450にセットしてオフセット値がグッと低めの
30。露出10秒だと、、、。
一見普通だが拡大してみると。
ふんふん。たしかに左側が切れている。
こうなってしまうと、暗い部分がカットされているので
何枚スタックしても淡い部分が浮き上がってこない。
あと、左端がなんで16なのかも不明。
で、オフセット値を120にしてみると。
さて、このあたりから知識の無さが露呈してしまうが、、、
ヒストグラムの山が右にズレてまともになった
ように見えるけど、山の左裾にスライダーをあわせると
「-222」????
マイナス?
明るさの最小がマイナスとはこれいかに?
ググってみたらすぐにヒット。
変態(この世界での最高敬称)でおなじみの
あぷらなーと氏のブログに行きついた(笑)
どうやらノイズ等の関係で少々マイナスにふれることも
あるらしい。
さらに輝度の最小値が16なのも正常らしい。
ここら辺はまったく理解していないけど、「いいらしい」
ということでスルー。
ちなみにASCOMの値だとマイナスに振れることはない
ようなのでさらにオフセット値を上げる。
130だと、
最小地点が93。
これくらいでいいのかな?
こういうことでいいのかな?
オフセット。
とりあえず
ASI290MMのオフセット値は
ゲイン400で95
ゲイン450で130となりました。
さて、どれくらい荒れるのか、早く撮ってみたいぞ。
ちょっと前の「天文ガイド」の裏表紙の五藤光学の広告に
出ていた同社の新型プラネタリウム「ケイロンⅡ」。
なんと県内の施設で運用されているという事が解ったので
行ってみた。
というか、仕事で近くに行く用事があったのだが、早めに
仕事が完了したので「これはチャンス!」と。
場所は宮城県大崎市古川の「大崎生涯学習センター」
通称「パレット大崎」。
到着してみると驚くほど人が少ない、というか誰もいない。
ちなみにプラネタリウムは土日しか上映していない。
土曜だったから、かな~?
不安になるほど誰もいない(笑)
で、30分前くらいになったら係の人が来てチケット販売。
あわせて数人の観客も来たので安心。
上演時間まで展示物を見て回る。
おそらく地元天文クラブによる写真や解説に加えて隕石の
展示も。
併設されている天文台は見れなかったけど廊下には
無造作に赤道儀が置いてある。
そして以前使われていたプラネタリウム「ヘリオス」
が展示してある。
こういうのって下取りとかじゃないんだね。
このまま死蔵なのかな?
さて、いよいよ上映。
観客約10人。
今まで、数カ所のプラネタリウムを見てきたけど、それぞれ
目的というか見せ方が全然違う。
ここはかなり「教育目的」というか「おもしろい授業」的
な演出。
解説が、たぶん元地元学校の先生だからかもしれないし、
そういう大義名分で予算取るんだろうな~と大人の邪推。
地元紹介~おもしろ授業の次は濃厚な投影。
なんでも1億個以上の星が映せるというこの「ケイロンⅡ」
だが、「実は半分ずつしか映せないから半分なんです」との事。
そりゃもっともだ。
そんな訳で、せっかくだからとグルグル回しながら全天を投影。
この「ケイロンⅡ」、天の川や星雲の模写がかなり良くなっている。
天の川全景や大小マゼラン雲は圧巻。
以前見た「メガスター」とはアプローチこそ違うが、
「絶対意識してるだろ」と思わせる映像。
さすがメーカーの意地だな~。
ちなみにここも以前紹介した「日立シビックセンター」と
同じく傾斜型のドーム&座席。
ひょっとして最近はこういう形が主流なのかな?
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