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2020年2月10日 (月)

オートガイダー目線で見てみよう

赤外ガイドは本当に効果があるのか?
という検証 ふたたび。

オートガイダーはどんな映像を見ているのか?
という訳で、オートガイドに使っている鏡筒とカメラを使って
撮影してみました。

まず機材。
Imgp0169

SX2赤道儀
D50mmF200mmのガイド鏡
ZWO ASI120MM(IRカットフィルター除去)です。

この状態で月を見てみます。
Rs
こんな感じ。
オートガイドは狭い範囲をクローズアップして見ているような印象だったけど
以外にというか想像以上に広い範囲を捉えていてちょっとびっくり。
これくらいの広角なら感度さえ十分ならガイド星が見つからないということは
まず無いでしょう。

ちなみに以前スカイメモ編で使ったカシオのサイトで画角を計算すると
1.37503°×1.0313°となりました。
月の視直径がだいたい30分(1°の半分)なので計算は間違いないようです。

さて撮影。
FireCapcherを使い、約140×100ピクセルの範囲を撮影。
露出は定常光 1秒 3秒 5秒
赤外光    1秒 3秒
200コマほど撮影してピクセルが見えるまで拡大して再生速度を5fpsに
統一して動画化。
とりあえずご覧ください。2分ちょっとの動画になります。

Photo_20200210193301
https://youtu.be/QsddtENBcCk

定常光 露出1秒  
シンチレーションの影響によりチカチカして像が定まりません。
というかそもそもピントがあっているのかどうかも怪しい、、、。
140×100ピクセルだとモニター上で切手サイズしかなく、300%拡大にして
いますがピント合わせは超困難。
1ピクセルは3.86”になります。

定常光 露出3秒
実際のオートガイドでは露出時間は3~5秒くらいでしょう。
露出を延ばすと動き回る像が平均化されてガイドが安定するそうです。
が、3秒くらいではあまり変わらないような気もします。
PHD2のガイドグラフがジグザクになるのも納得です。

定常光 露出5秒
5秒でも揺らぎは収まりませんね。さらにPモーションの影響も出てきて左右の
動きも出てきました。
考えてみたらオートガイドしながら撮影すればよかったのかな?
まあ、ある意味このユラユラ像でガイドしてくれるガイドソフトってすごい
ですね。

赤外光 露出1秒
やはり像は少し暗くなります。定常光の時と同じくらいになるようにゲイン
を調整しましたがちょっと明るくなってしまいました。
バックが真っ黒なのでコントラストが高く星像も一見シャープに見えますが、
ユラユラ具合はそんなに変わらないかな。

赤外光 露出3秒
さらに1段安定してるような感じですが、左右の動きが出てきました。
定常光とおなじくPモーションを拾っていますね。
と、ここでPCがダウン。油断して寒さ対策を怠っていたらバッテリーが
切れてしまいました。
よって5秒露出は無し。

別な日に検証したPHD2の画面
PHD2には星像の「SN比」を表示する項目があります。(黄色い矢印)
まず定常光
11148

続いて赤外光
11143

自分的には動画で見たイメージそのものという感じです。
赤外でもユラユラ具合はあまり変わらないかな? ちょっといいかな?
でもチカチカ具合は赤外のほうがずっと少ないぞ、という感じ。


個人的まとめ。

・赤外ガイドはオートガイドの性能を上げる訳ではなく、シンチレーション
 による性能低下を低減している。
・赤外とはいえシンチレーションを完全にキャンセルできる訳ではない。
・真っ黒に見える濃いフィルターだが、今のところガイド星が見つからなかった
 事は無し。
・自分含め、ガイド結果が良くなったという報告が多数あるものの
 「効果が無かった」という報告もいただきました。

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