光害カットフィルター 効果と副作用
前回UPした記事にもチラッと書きましたが、ここしばらく
光害カットフィルターを使っていませんでした。
なぜかというと変なカブリが出て補正不可能に陥ってしまうから。
しかも暗い空では出ないくせに街明かりバリバリの明るい空に
激しく出るという光害カットフィルターとしては致命的な現象。
でも震災の復興と共にどんどん明るくなる空に危機感を感じ再び
使ってみる事に。
さらには進化したソフト、実力向上した(と思われる)画像処理
技術でなんとかなるものなのか? の検証。
画像は前回使用したオリオン座のアップ。
オリオン座は沈みかけで、街明かりの影響をもろに受ける方向です。
普段、この撮影地では南中を過ぎてから撮ることはありません。
フィルターは旧型の「LPS-P2」。
ISO3200で60秒露光。
ヒストグラム的には右側2/3あたりまで来ます。
DSS上で明るさを調整するとこんな感じ。
そのまま2枚スタックすると、
周辺減光が強調されて、ちょっとキビシイ上がりです。
やはりフラット必須ですね。
で、フラット(室内で撮影)を入れると、
周辺減光は補正されましたが街明かりの影響で左下からの傾斜カブリが浮き
出てきました。
そして最大の問題点、中央の暗い影とこれを中心とした同心円上の変なカブリ
が出てきました。
レンズとフィルターの内部反射なのか干渉フィルターの特性なのか、こうなって
しまうと初心者には補正ができません。
ここでチマチマと補正しないで文明の利器を使うことにします。
「FlatAidePro」を使ってみます。
かなり複雑なカブリです。
とても手動で補正できる気がしません、、、。
ポチっとしてみると、、、
おおっ!スゴイ! ほぼ補正出来てる。
ぴんたんさん、スゲー!
PSに持って行ってちょいとお化粧。
よく見るとアラもあるけど遠目ならほぼOKなレベルではないか。
もっと露光するとどうなるかとか、やってみないと解らない点も多いけど
とりあえず明るい街中でこれだけ写るのは、やっぱりフィルターがかなり
効いているのでしょう。
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