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双眼鏡の話。
かつてはペンタックス(旭光学ブランドだったかもしれない)の
8×50くらいの超古いヤツ使ってました。
デカくて重くて使いにくいので後にkowaのYFⅡ 6×30を購入。
10年くらい使ってるんじゃないかな?
先日の12Pポン・ブルックス彗星撮影の際にも大活躍。
明るいうちに極軸セッティングを済ませるために北極星を
探す必要があり、双眼鏡は必須でした。
性能不足を感じたわけではないですが、長く使ってると
「もうちょっといいヤツ」が欲しくなってくるのが人の性と
いうもの。
「ものすごくいいヤツ」ではなく「ちょっといいヤツ」と
いうのが庶民的というか貧乏性というか、、、。
で、気になっていたのが「賞月観星」というメーカー。
吟味してみると「APO」「ED」「UF」「UWA」と
多くの種類がありさっぱりわからん(T_T)
とりあえず口径と倍率あたりから候補を絞り込む。
商品説明を読むと、、、
賞月観星プリンスUFシリーズは良像範囲にこだわった
賞月観星プリンスシリーズの最高峰モデルです。
見え味鋭く、より明るくて鮮明な視野を実現しました。
本気で世界トップクラス御三家の見え味を再現することを
目標に開発した自信作だと自負しております。
単価20万以上の双眼鏡と見比べてくださいませんか。
コストパフォーマンスだけではなく、見え味も
確認してもらいたい一品です。
なんとも魅惑的なセールストークではありませんか!
しかもまあまあお手頃な価格。
という訳で 7×32 PRINCE UFに決定。
梅雨前のポチリヌス菌に感染した勢いで注文だ~、と
思ったら耳寄りなニュースが!
賞月観星公式さんが「X」で
「宣伝の為にヤフオクに安く出品しましたのでヨロシク~」(意訳)
との事。
確認すると7×32 PRINCE UFと共に数種類の双眼鏡が
激安出品されてる。
まあ、激安出品といってもだいたい定価くらいまで
上がっちゃうんだけどね。
そもそも購入する予定だったので即決価格(=販売価格)の
90%で入札して結果を待つ。ダメなら定価で買うしね。
ところが、どういう訳か入札が伸び悩みなんと、
半額程度で落札してしまった。
さっそくリッパな箱に入って到着。
質感もいいですね。
今まで使っていたkowaよりほんのちょっと大きい。
使用感は、、、
「クリアに見える」とか「コントラストが高い」などという
ありきたりな事を言う気はないけど、「非常に見やすい」
というのが率直な感想。
実は今まで使っていたkowaのYFⅡは少々クセがある。
単にクセなので知って使えば大した事はないのだけれど
アイポジションにシビアで若干ストレスがあります。
そんなことを意識せず覗けるのはすごく快適ですね。
星空に関しては両双眼鏡とも似たようなスペックなので
激的に見え方が違う、という感じはないのだけれど
どういうわけかすごく立体的に見えるのは気分がいい。
残念ながら高級な双眼鏡は持っていない為、
公式さんが言う「20万円以上の双眼鏡と見比べて下さい」
というのは実現できませんが、手が届きそうな天の川を
眺めているとこの絶景が3万円程度で(実際は半額)
手に入るのは嬉しいですね。
いいモノを持っていると「気分が上がる」という
お話でした。
GINJI-150FN ×0.75レデューサー ASI294MCPro(-5℃)
IR/UVカットフィルター SXP赤道儀(恒星基準ガイド)
90s×20枚
あいかわらず春のモヤっとした空なので少しでも良い
条件を求めて近くの山へ行ってきました(標高約600m)
低空の月を撮った後、コントローラーを見ながら座標を
あわせると画面に尾を引いた彗星が現れました。
1秒露光でちゃんと彗星らしい形に見えるのでそこそこの
明るさのようです。
画面を見つめながら数枚撮ってみたところ、さほど動きが
速くないようなので露光時間は90秒にセット。
近くに月が居るのと街灯が結構明るい為か、後撮りのFlatが
ぜんぜん合いません(T_T)
最終的にGraXpertで仕上げてます。
彗星基準でスタックしたので恒星が若干伸びましたが
BXT効果で「ほぼ」丸くなってくれました。
前回12Pを撮った時、想定以上に尾が伸びていて画面から
はみ出してしまっていたので今回は余裕をもって左側に
スペースを作りましたが、、、伸びてませんね(笑)
大彗星になるのかな?
福島県田村町の「星の村天文台」で開催された
「星の村天文台☆星まつり2024」
に行ってきました。
当初、仕事とダブっていて参加は絶望的だったのですが
奇跡的に仕事の日程が変わったので急遽行けることに。
日曜日は変わらず仕事だったので土曜日のみの参加と
なりました。
さて、ここは高齢の天文ファンなら知らぬ人はいないと
思われる「大野裕明」さんが台長を務めていらっしゃる
天文台です。
が、現場に付くとすぐに「大野台長 引退!」とのニュースが!
よくよく伺うと副台長だった息子さんの智裕さんが台長に、
大野さん自身は名誉台長に就任されるとの事でした。
ちなみにこの天文台は「天地人橋」というフォトジェニックな
橋で「あぶくま洞」という鍾乳洞と隣接しています。
せっかくなので橋を渡ってみると、、、
こんな像が。
こんな看板も。
「昼は太陽にふれることができます。」って。
いや、こまかいツッコミはやめておきましょう。
会場の目立ったブースを紹介。
SVBONYではボスケさんとお会い出来ました。
巨大な屈折望遠鏡はややトップヘビー気味で足元が
ちょっと心配になるレベル(笑)
星見屋さんではDayStarのデモ。
こちらは恒例の昭和機械さんのクロノス赤道儀です。
以前、この会場で見せていただいたことで太陽に興味を
持つようになった、思い出の太陽望遠鏡です。
タカハシのTOAですが、注目は赤道儀。
今のうちに目に焼き付けておいたほうがいいかも。
もしかしたらもう拝めなくなる可能性も、、、。
こちらはKYOEI(Mさん個人?)のコンパクトセット。
ビクセンの皆さんが頻りに関心されていたのが印象的でした。
そのビクセンの目玉はもちろんVSD90SSですが、、、
個人的にはこちらのVSD70SSとSDP65SSのほうが
楽しみかな~。
こちらは北軽井沢観測所さんの望遠鏡。
20cmF10というおそらく「マニア」にしか伝わらない
スペック。
斜鏡がめちゃくちゃ小さい!(25mm!)
ミラーも筒(カーボン)も自作だそうです。
※ 裏の駐車場にはさらにマニアックな望遠鏡が多数
ありましたが所有者のかたが不在、お休み中が多かったので
撮影しませんでした。
夕方には恒例の渡部、宮川両先生による講演。
宮川先生からはKAGURAの現状。
渡部先生は去年に引き続き「外部に漏らしてはいけない話」
でした(笑)
もはや学者の域を超えた奮闘記に会場は大爆笑です。
ここで自分の「星まつり参加記」はおしまいです。
明日は早い時間から仕事なので早々に帰宅しました。
あとからX等を見るとSNS上でしか存じ上げない多くの
方とニアミスしていたようでした。
次回はキチンと御挨拶させていただきたいですね。
最後に。
こちらは天文台の展示コーナーに張ってあった
ご存じ「マックノート彗星」の写真です。
こんなの見たいな~。
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