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画像処理

2024年12月11日 (水)

秘儀! アノテーション

Ngc7000_annotated
Pixinsighのアノテーションです。
凡庸な写真でもムダにカッコよくなります(笑)

が、網羅されないというか、どうやっても表示されない星雲があります。
ステラナビゲーターで調べるとシャープレスナンバー(sh2-〇〇というヤツ)
のようです。
あちこちググってみましたがやり方が解りません。

↑ の写真は今年の10月末に撮ったモノ。
それから約1ヵ月ググりまくっていましたがどうしても解りません。
検索ワードを変えてみたりしているとSamさんのブログ「ほしぞLoveログ」
に辿り着きました。
Samさんのアノテーションにはちゃんとシャープレスナンバーが表示されています。
で、さっそく教えていただきました。
教えてもらえば簡単な事なのですが、これはなかなか気付かないかも。
さんざんググってもぜんぜん出てこない情報なので、もしかしたら
自分と同じく解らない人が多いのかも(もしくは需要がないのか、、、。)

という訳で方法を記しておきます。(逆に常識でしたらスイマセン)

Pi1
アノテーションの設定画面で黄色矢印の箇所の+ボタンを押します。

Pi2_20241211175101
すると大量のカタログが出てきますので、「シャープレス」を選択します。

Pi3
無事、選択項目に「シャープレス」が追加されました。

やってみると、、、

Ngc7000_annotated_annotated
おお~! カッコ良さのレベルが少しあがりました。
Samさん、ありがとうございました<(_ _)>



2024年5月21日 (火)

フラット補正の妙

北斗七星の柄の部分をフルサイズ(D810A)+210mmで
撮ってみました。
アルカイドを挟んでM51とM101が両方収まるので。

A1_20240521192701
右上がM51で左下がM101です。(小さいですが)
このサイズだとそこそこ写ってるように見えますが、
拡大してみると、、、

A2_20240521192701
あ~、通称「縮緬ノイズ」が出ちゃいました。
いろいろと原因はあるみたいだけど簡単に検証してみました。

フラット無しでスタックしてみると、、
N1
おっ、縮緬ノイズが無くなりました。
どうやらフラットフレームが原因だったようです。
とりあえずフラットを撮りなおしです。

B1
なんか、さらに酷くなりました(T_T)
なにが違うのか??? 

ふと、思いついてフラットにボカシをかけてみました。
すると、
C1
色味というかカラーノイズ的なのは無くなったけど
画質は壊滅的になりました、、、。

いろいろ比較してみると最初のフラットよりも後のフラットのほうが
「暗い」ことが判明。
最初のフラットはライトフレームよりも暗いことも判明。
じゃ、ライトフレームよりも明るいフラットフレームを
使えばいいのかな?
ということで再度撮りなおし。

すると、、、
D1
おおっ! ノイズが消えた!
う~む、侮りがたしフラット補正。

せっかくなのでBXTの使ってキチンとストレッチ。


完成!
91

M51拡大
92

せっかくなのでM101も拡大。
93

まさに「たかがフラット補正、されどフラット補正」だな。


※今回撮影に使ったレンズについては次回UPする予定です。








2024年1月22日 (月)

BXTを使えばオールドレンズが使えるのか? 問題

もうBXT無しという環境は考えられなくなりました(笑)
それほど効果絶大、と言うか光学系の性能が1ランクも
2ランクもUPしたかのようです。
で、よく聞こえてくるのは「オールドレンズでも
使えるようになるのでは?」という意見。
どうなんでしょう???

という訳で試してみました。
使うのはマミヤの645用C210mmというレンズ。
たしか¥3600で買ったジャンクレンズ。
ジャンクとは言っても壊れてる訳ではなくて捨て値で
買ったという意味。
目論見としては「開放で使う」「Flat補正不要」
「適度なハロで散開星団が綺麗に写る」のではないか
と考察。
実際は青ハロが激し過ぎてお蔵入り、、、

いざ試写。

「バラ星雲近辺」
Sns_20240122164401
D810A(iso6400) 60×20枚
絞りは開放ですが補正が厳しくてFlat補正有
ちょっと青ハロ目立つけどまあまあ見れる、、、かな?

「M45」
M45sns_20240122164401
D810A(iso1600) 120s×10枚
バラ星雲の処理がキビしかったので1段絞って5.6
Flatは無し。
グッと締まりましたね。

「オリオン」
Orionsns
D810A(iso1600) 上と同じく絞りは5.6
90s×25枚 Flat無し
カラフルな領域だけにアラが目立ちます。



個人的結論。

まあまあ見れる程度には仕上がる。
彩度を上げると青ハロが目立つので総じて彩度低め。
レンズよりマウントアダプタのほうが高い

という訳で積極的には使う意味は無いだろうな~

2023年12月20日 (水)

星景にBXT

ガイド無し、固定撮影の星景写真。

高感度、広角レンズ、絞り開け気味(なんなら開放)
露出は星が流れない範囲でなるべく長くしたい。
っていうところでしょうか。

でも開放近くで周辺像もいい広角レンズって高いんですよ。
最近だとシグマの14mmとかかな。
NikonのZ20mmもいいらしくて「買おうかな~」と
迷ってるところです。
自分の20mmは一昔前のヤツで、F5.6まで絞っても
周辺はアヤシイ。ガイドする時は6.3まで絞ってるし。

必然的に露出時間も長めになります。
以前は15秒で撮ってたけど最近は20秒。
ところが20秒ともなると広角レンズとはいえ大きく
伸ばすと星の動きが目立つんですよ。
いいレンズ買おうかな、、、

ふと、思い立って最近はやりのBXTを思い出す。
これって固定撮影の写真にも使えるのかな?

という訳でやってみました。
Bxt
おおっ! 見事に周辺まで点ではないか!
高いレンズで撮ったみたい(笑)
しかも20秒露光なのにガイドしたかのように点。
(ハロ除去の機能を逆に振ってソフト効果を出してます)

ちなみ最初からソフトフィルターを使って撮った画像には
ほとんど効果無し。
ボヤっとしてると星雲とかと認識してしまうのかも。

次はもっと絞りを開けて撮って試してみます。


2022年12月27日 (火)

遅ればせながら「BlurXTerminator」を使ってみました。


各方面で話題の「BlurXTerminator」。
ようやく使ってみました。
ちょっと忙しいので落ち着いてから、、、と思ってるうちに
かなり出遅れました。
SNSのスピードはスゴイですね。
もう丹羽さんの解説動画も出てるし、皆さん検証済みのようです。

ではさっそく。
去年撮ったM51を引っ張り出してきていじってみます。

M51deconlrgb2sns
ひや~!スゲ~!
自分の写真に感動しちゃいましたよ。(笑)
噂通り光学系の性能がワンランク上がったかのようです。
ここまで効果があれば迷わずポチです。
日本円で約1万円ですが、もはや誤差の範囲ですね。
年末ギリギリですが #今年買ってよかったもの
のすべりこみ堂々1位です。



2022年2月 9日 (水)

なぜフラットが合わない? パーフェクトフラットへの道 その4

一応、確認。

以前から思っていたのですが、フラット補正とはフラットフレーム
をモノクロ画像ととらえて輝度のみを補正しているのでしょうか?
それともRGBそれぞれの情報をライトフレームのRGBに割り当てて
補正しているのでしょうか?

R60フィルターを入れて撮影した「R」のみのフラットフレームを
作ってみました。
Darkp_008

すると、、、
Flatr
みごとにRのみが補正されています。
という事はフラットフレームのカラーバランスはかなり重要
思われます。
では、キチンとカラーバランスを調整したフラットを用意します。

どのように調整するかといえば、
L2
このヒストグラムに合わせるのが正しいと「思います」

RとGとBのLEDを10個くらい買ってきて、、、と思いましたが
間違ってるとダメージが大きいので手持ちのリング型照明器に
簡易CCフィルター(またの名を色セロファンという)を貼り付け
同じ色調を作り出します。

Imgp0014
ウォームトーン、クールトーンと切り替えができる照明ですが
クールでも全然足りません。
これだけ青セロファンを張ってようやく揃った感じです。

最初のダメダメフラットはこんな感じでした。
2_20220209213301
照明は蛍光灯ですが、部屋の照明用なので暖色系なのかも
しれません。

出来上がったのは、
4_20220209213401
こんな感じ。
山の形が随分と違いますが、とりあえずこれで試してみます。

前回と同じくステライメージでフラット補正してPixinsightで
オートストレッチしただけの画像です。

ここで言ってもいいでしょうか?
それでは
ででん!
M42stackppppp
どうでしょう?
完璧にフラット補正されました。
自分的には過去最高にピッタリかな。

とりあえず今夜は一人で乾杯します(笑)

いろいろと試したいことがあるのでもうちょっと続きます。







2022年2月 8日 (火)

なぜフラットが合わない? パーフェクトフラットへの道 その3

フラット無しの画像をRGB分解して周辺減光具合を比較して
みます。

R
B

G
G

B
R

この手のカラーCMOSカメラの画像がなぜグリーンなのか
というとRGGBという素子配列の為、R=1 G=2 B=1
の割合だからグリーンの感度が2倍である為、らしいです。

ここで注目なのが右下の「レベル値」。
見た目でRとBはほぼ一緒。 Gだけがちょっと違いますね。
どのように違うのか、グラフを切り抜いて重ねてみます。

これと
B2

これを
G2

重ね合わせてみると
Gb2
こんな感じでほぼピッタリです。
つまりRBとGは明るさが違うだけで、周辺減光の具合は
まったく一緒です。

ついでにヒストグラム。
L
RとBが完全に重なり、Gのレベルだけが高くなっています。
一見、変な色ですが、実はCMOSカメラ的にはキチンと
カラーバランス取れた画像と言えるのかもしれません。

という訳で、カラー画像はRGBのバランスもとれていて
周辺減光の具合も同じという理想的な状態であることが
確認できました。
フラット補正がおかしいというのはフラットフレームに
問題があるのは間違いないようです。

ではどのようにおかしいのか?

引っ張るわけではないのですが、今条件を変えてフラット
撮影中です。
すいませんが続きます。






2022年2月 7日 (月)

なぜフラットが合わない? パーフェクトフラットへの道 その2

イメージサークル22mmなら所詮こんなもんだろうと
勝手に納得していましたが、Niwaさんに聞いてみると
フラット補正済のオリジナルを送ってくれるという。
ありがたく拝見してみると、、、「なんだコレ!」
驚くほど周辺までフラット! 完璧にまっ平です。
ここまで追い込めるのかと思うと同時に己のふがいなさ
に呆れてしまいます。
「レデューサーを最大限に生かすためにもパーフェクトな
フラットを目指そう」と決心せざるを得ません。


さて、それでは何が悪いのか?
症状としては
・明暗が補正できても最終的に周囲が赤っぽくなる。
 (明暗を調整すると青が浮く)
・フラットフレームとLフレームの周辺減光の差があるようで
 周囲に段差ができる。(リング状の補正ムラが残る)

まずLフレームを詳細に見てみる。
RGBに分解して等光度曲線を見てみるが、
Photo_20220207183901
特に問題も無く、むしろこの程度の補正もできないのか
と、呆れるレベル。
実は色によって周辺減光の具合が違うのではないか?
と考えていたのだけれど違うみたい。

ではフラットが悪いのか?
Flat_20220207191501
こちらも特に問題ないように見えるけど。
(ちょっと光軸がズレてますね。斜鏡が上向いてるのかな)

色によって補正具合が変わるのはどうして???
んっ、色?
と、思いついてフラット画像をディベイヤーしてみる。
ホワイトバランス調整無しで。(ココ大事)
RGB分解してみると、、、
Flat2
なぜかBがだいぶ暗いぞ。
等光度曲線を見ると、、、
Flat_20220207200501
おおっ! なんかずいぶんと差があるぞ。
ひょっとしてフラット補正はカラーごとに行われるのか?
という事はカラーバランスって重要?

ちょっとググってみたら大量にヒット。
Samさんだいこもん師ASTERISMのvoyager_cameraさん
言及されています。

という訳で最初に戻ってホワイトバランス調整無しの画像を見る。
Flat3_20220207203401
等光度曲線は
Flat4
なんとなく解ってきたぞ。
資料写真が間に合わないのでまたまた続きます。











2022年2月 5日 (土)

なぜフラットが合わない? パーフェクトフラットへの道 その1

事の始まりはコレ。

Photo_20220205201701
星見屋さんから購入したコマコレクター・レデューサー。
数年前に購入した物

説明によればイメージサークルは22mmで、がんばれば
まあAPSも使えるかな的なスペックらしい。
「22mm」なのでフォーサーズの1600MMとか294MCで
使っていた。
この段階ではまったくの無問題、むしろその性能に大満足。
が、最近TwitterでNiwaさん(@masahiko_niwa ) が
このレデューサー+同スペックの鏡筒でAPSで使って
いるとの事。
へ~、使えるんだ。という事で撮ってみました。

M42nonflat2
時節柄、M42です。Pixinsightでオートストレッチ
しただけの画像。
周辺減光を見る為、Flatは入れてません。
たしかにフォーサーズならフラット補正も要らないくらい
だけどAPSの周辺はそこそこ減光してますね。

このままPixinsightでABE処理をしてみると
M42nonflat2_abe
ぜんぜんダメです。
中央部も暗くなってしまいました。
ちなみにDBEだと中央部は大丈夫でしたが周辺の補正は
いまいちです。

次はステライメージ。
M42nonflat2si
いろいろやってみましたが完全には補正できません。
やっぱりちゃんとFlat補正しないとダメですね。

という訳でFlat処理画像。
M42flat
過補正で周辺が明るくなってしまいました。
原因は解らないのですが、このレデューサーとニュートン反射
の組み合わせでフラット補正するとどうやっても毎回
こうなってしまいます。なんで???
PixinsightでもDSSでもステライメージでも同じです。
でもこんな時の為にステライメージには「ガンマ補正」と
「オフセット補正」というオプションがあります。
正直、この機能の為だけにステライメージを使っている
といっても過言ではないです。

Photo_20220205210001
このとおりピタっと合います。

ディベイヤーしてPixinsightでオートストレッチすると
Flatbbpi
一見いいように見えますがよく見ると
Flatbbpi2
円の外側、いわゆる周辺部は赤っぽかったりして
いまいち。
フォトショップで補正可能な範囲とは思いますが、
俗にいう「カブリが酷くて処理が大変だった」という
状態。
まあ、使えないこともないかな~。
Niwaさんも大変だったんだろうな~と思っていたら
驚きの展開。

長くなったので続きます。












2021年10月20日 (水)

StarXTerminator

Toutubeでおなじみのイケメンボイス、蒼月城さんが
新しい星消しソフト「StarXTerminator」を紹介されていました。

という訳でさっそくダウンロード。

1_20211020191101

ライセンスキーを購入して使用するタイプです。
日本円でだいたい¥7000くらいですね。
お試し版もありますので気になる方は要チェック。
Pixinsight用とPhotoshop用があり一つのライセンスで
両方使えるようです。

インストールしてみました。
Photoshopでは解凍したdllファイルをプラグインの
フォルダにコピーするだけで即使用可です。

5_20211020191101
ASI1600MMで撮った画像ですが、これで約1分です。
反射のスパイダーによる回折部は微妙ですが概ねいい感じです。

続いてPixinsightですがうまくインストールできなくて
苦労しました。
何度やっても認識してくれなくてPixinsightを再インストール
してみましたが変わりません。
説明をよくよく読んでみたところ、大事な部分を見落としてました。
dllファイルをbinフォルダにコピーした後、

2_20211020191201
ココのInstall Modulesを選択して、

3_20211020191101
この画面を出した後、矢印の「Search」を押さないと
認識してくれません。
その後Installで無事完了です。

説明をよく読んでいれば問題ないのですが、こんなことで
2日もかかってしまいました。
あちこちググってみましたが同じトラブルは1件も出てこなかった
のでマヌケは自分だけだったみたいですが、一応備忘録的に
記事にしてみました。

4_20211020191101
再インストールしたので例のCUDAによるGPU処理は
効いていない状態です。
なぜかPhotoshopよりも遅く、約90秒かかりました。
なんでだろう???
あと、微妙に仕上がりが違うような気も。

「Starnet」よりも速くて綺麗、なのですが$59.95
約¥7000を高いとみるか安いとみるかですね。
自分は、、、さっそくポチりました。






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